パソコンで、日本語を快適に打てる親指シフト・キーボードを使おう!
皆さんは、何故、親指シフト・キーボードを使わないのですか。パソコンで、日本語を快適に、楽に、愉快に入力できるのが、親指シフト・キーボードです。メーカーのお仕着せであるJISキーボードを捨てて、積極的に、より使い良いキーボードを選びましょう!
1、親指シフトなら、気持ちよく、効率的に、楽しく、かな入力ができます。
2、ローマ字入力だって、親指シフト・キーボードを使えば、もっと入力が容易になります。
(配列図 森山将之氏作成 http://www2d.biglobe.ne.jp/~msyk/)
親指シフト・キーボードを利用する方法
あなたは、パソコンで文字を入力していて、「文字の配置が覚えられない」とか「いちいちローマ字で打つのがわずらわしい」とか、「いつまでもタッチタイプができない」とか、「長時間キーボードを触っていると、指や手や肩が痛くなる」などということはないですか。もしもそうした苦労を拭い去りたいと考えたなら、今すぐ、JISキーボードを捨てて、親指シフト・キーボードを使いましょう。そうした不自由とは永遠にお別れです!
では、何故、親指シフト・キーボードならば、そうした不自由がないのでしょう。その理由をご説明しましょう。。
(1) 「あ」なら「あ」というように、親指シフト・キーボードならば、日本語を日本語で入力できる。思ったこと、考えたことを、ストレートにマシンに伝えることができます。
(2) 親指シフト・キーボードは、合理的な配列である。JISキーボードによるカナ入に力は、キーが四段にわたって配されており、しかも、配列に意味がないため、位置を把握するのが難しく、また、文字を捜すのに一苦労です。それに対して、親指シフト・キーボードならば、かな文字は三段のキーに収まっており、しかも、1文字は1ストロークで入力できます。「バビブベボ」などの濁音や「パピプペポ」などの半濁音も1ストロークです。
JISキーボードによるローマ字入力では、母音を除くと多く場合2ストローク以上ですから、その入力効率の差は一目瞭然ですね。実際、ワープロ検定での上位者は、すべてオアシス・ワープロを用いた親指シフトの使い手であることが、この当たりの優劣を実証しています。
(3) 親指シフト・キーボードを使うと、指、手、腕、目、肩が疲れません。これは、前記の理由の他、使用頻度に応じて文字をキーボード上に配してあるからです。これが、親指シフト配列の一番の特徴です。使用頻度の高い文字も、中段に配してあり、ホーム・ポジションのまま、多くの言葉を入力できます。さらに、左右の指を均等に使うので、妙な偏りがないのです。したがって、指や手や腕に負担がかかりません。使い込めば使い込むほど、他の入力方法との差を実感できるでしょう。
(4) 特殊キーの配列も機能的である。たとえば、日本語IMEを用いて日本語の文章を入力する際、[変換]キーや[無変換]キーを頻繁に使うことになります。親指シフト・キーボードの場合、この二つのキーが中央下部に置かれ、ホームポジションに置かれた両手の親指で打つことができるのです。また、[BackSpace]や取り消しに使われる[Esc]キーも、文字キーのすぐ右手にあり、ホームポジションのまま右手の小指で打てるのです。こうした使い勝手の良い全体の配列が、指や手や体全体の疲労を軽減してくれるわけです。
したがって、実は、ローマ字入力さえ、このキーボードを使うとたいへん楽になるのです。
なお、一部に誤解があるようなのではっきりと訂正しておきますが、親指シフト配列は富士通の占有ではありません。日本語入力コンソーシアムによってNICOLA配列として仕様が公開されており、他のメーカーもこれを自由に製品化することができます。
というわけで、いよいよ、その素晴らしい親指シフト・キーボードを、あなたのパソコンに導入する方法をご説明しましょう。
● デスクトップ・バソコン(DOS/V) Windows95/98導入
(1) 富士通製親指シフト・キーボード(FMV-KB611)とキーボード・ドライバ(日本語ワープロOASYS V8 もしくは OAK V8 に添付)を購入し、パソコンに繋ぐ。
(2) リュード社製 Rboard Pro for PC を購入し、パソコンに繋ぐ。
(3) [親指ひゅんQ][Q's Nicolatter]などにより、ソフトウエア方式で、JISキーボードを親指シフト配列化する。
● デスクトップ・バソコン(NEC 9821シリーズ) Windows95/98導入
(1) リュード社製 Rboard Pro for 98 を購入し、パソコンに繋ぐ。ただし、Rboard シリーズは、もうすぐ販売終了となる予定です。
(2) [親指ひゅんQ][Q's Nicolatter]などにより、ソフトウエア方式で、JISキーボードを親指シフト配列化する。
● デスクトップ・パソコン(マック)
(1) リュード社製 Rboard Pro for MAC を購入し、パソコンに繋ぐ。ただし、Rboard シリーズは、もうすぐ販売終了となる予定です。
(2) [Nickey]などにより、ソフトウエア方式で、JISキーボードを親指シフト配列化する。
● ノート・バソコン(DOS/V) Windows95/98導入
(1) 富士通製の FMV-BIBLO (B5モバイルタイプ)を購入する。
(2) 富士通製の FMV-BIBRO LIFEBOOK シリーズ(A4タイプ)を注文購入し、カスタマイズで親指シフト・キーボードを選択する(注:一般販売はしていませんので、取り扱い店は、富士通プラザなどにお尋ねください。また、富士通専門店アクセスでも取り扱っています)。
(3) JISキーボードのノート・パソコンを購入し、[親指ひゅんQ]や[Q's
Nicolatter]などにより、ソフトウエア方式で、106キーボードを親指シフト配列化する。
● ノート・パソコン(マック)
(1) [Nickey]などにより、ソフトウエア方式で、JISキーボードを親指シフト配列化する。
● ワープロ
富士通製ワープロ(ビジネス&パーソナル用マシン)で、親指シフト・キーボート・モデルを購入する。ただし、残念ながら、製造が終了しました。中古を捜しているしかありません。
だいたい以上のような方法があるわけです(WindowsNTやLinux環境での使用方法については、ニフティサーブのキーボード会議室などの書き込みを参照にしてください)。
なお、ノート・パソコンに外部キーボードを接続することもできますが、これは基本的に、デスクトップでのキーボード導入に準拠します(注:ノート・パソコンによっては、外部キーボードの接続を保証していないものもあります)。
(ワープロソフト 富士通 OASYS V8)
それでは、個々の導入方法を具体的にご説明しましょう。今回は、キーボード接続というハードウエア方式について述べます。残念ながら、パソコンに標準で付いてくるJISキーボードに比べると、親指シフト・キーボードは若干の初期投資が必要となります。しかし、長期的に見た場合、その元手を取って余りある利益が受けられると断言しましょう。使い勝手の良いディスプレイやハードディスクなど、周辺機器を自分の必要に応じて整えるように、マン・マシン・インターフェースとして一番重要な部品であるキーボードには、もっともっと目と神経を向けてください。
【Windows95/98をインストールしたDOS/V機に、富士通製親指シフト・キーボード(FMV-KB611)を接続する場合】
富士通の親指シフト・キーボードの現行品は、FMV-KB611 という商品です(定価15、000円。接続端子はPS/2)。このキーボードを使う場合には、日本語ワープロ・ソフト
OASYSV8もしくは 日本語IME OAK V8に添付される、FMV-KB611 用のキーボード・ドライバをマシンに組み込む必要がありますから、このどちらかの購入も必要です。また、富士通の新しい日本語ユーティリティー(OAKベース)Japanistにも、キーボード・ドライバーが添付されています。
日本語ワープロ・ソフトの OASYS V8 は、富士通のビジネス・ワープロ機オアシスで培った技術と内容を誇り、これを
FMV-KB611 と一緒に組み合わせて使うことによって、パソコン上で、オアシスと同等以上の環境を構築することができます。したがって、オアシス・ユーザーがパソコンへ移行するならば、この方法が最適でしょう。
なお、OAK V8 を日本語入力に用いると、JISキーボードではダイレクトに入力できない、、"『"、
"』"、 "〜"、 "£" などの文字も、キーボード上の刻印どおりに入力することができます。
また、富士通は保証していませんが(サポート外)、ATOK14 や IME2000 などの他社製日本語IMEも、充分に使うことが可能です。
(FMV-KB611)
【Windows95/98をインストールしたDOS/V機に、リュウド製親指シフト・キーボード(Rboard
Pro for PC)を接続する場合】
リュウド(株)の親指シフト・キーボードの現行品は、Rboard Pro for PC という商品です(定価49、800円。接続端子はPS/2)。このキーボードを使うには、これをマシンに繋ぎ、添付されている専用キーボードを導入するだけです。
このキーボードは値段は高いのですが、それは、富士通のビジネス用オアシス専用機のキーボードで使っている高級キー・スイッチを採用しているためです。そのおかげで、キーが軽く、高速入力に対するレスポンスは極めて良好です。
本体にフラッシュROMを内蔵しており、OSの改変に柔軟に対応できる仕組みになっています。キー配列変更ツールも標準で附属しており、GUIのマウスクリック一発でキー配列をかなり自由に変更することができますから、自分専用のアレンジまで可能です。
両親指キーの同時打鍵、通称「両親指ポン」によって、日本語IMEの on/off
の切り替え操作ができますが、これは慣れると最高に便利です。
もちろん、各社の日本語IME(ATOK14、IME2000、VJE-Delta、WXG など) を自由に利用できることは言うまでもありません。
なお、Rboard Pro for 98 や Rboard Pro for MAC の導入方法も、基本的にこれと同じです。
とにかく、最高に使い勝手や感触の良いキーボードが欲しいという場合には、これしかないとお勧めできます。
(Rboard Pro for PC)
【Windows95/98をインストールしたDOS/V機のノートパソコンを使用する場合】
機種の種類は少ないのですが、富士通製の親指シフト・キーボードのノートパソコンを購入することができます。
@ 富士通製の FMV-BIBLO (B5タイプ)を購入する。
A 富士通製の FMV-BIBLO LIFEBOOK シリーズ(A4タイプ)を注文購入し、カスタマイズで親指シフト・キーボードを選択する。
最近発売された B5サブコンパクトマシン FMV-BIBLO MC445S は、一般の流通経路で入手することが可能です。店頭になくても、現行流通商品ですから、取り寄せて購入することができます。他方、FMV-BIBLO
LIFEBOOK シリーズの「カスタムメイド」は「受注生産」の形態を採っているので、FMV-BIBLO
ビジネス・モデルの「カスタムメイド」を取り扱っているショップを通じて注文する必要があります。どちらのタイプも、販売台数がさほど多くないため、商品を注文してから入手できるまで、やや時間がかかる場合もあるようです。
(これは、筆者が使っているFMV-BIBLO LIFEBOOKです)
(これは、FMV-BIBLO MC240Sです)
なお、以下のショップで、親指シフト・キーボードのノートパソコンの注文や購入ができます。
富士通専門店「アクセス」・Webサイトアドレス: http://www.saccess.co.jp/
営団地下鉄表参道駅 B4出口から歩いて0分・所在地:東京都港区北青山3-6-17
アクセス表参道ビル9F・電話番号:03-5467-8450・FAX番号 :03-5467-8452
ラディカルベース(インターネットオンラインショッピング)・Webサイトアドレス:http://www.radical.co.jp/shop/shop1.htm
電話番号:06-6317-4546・FAX番号:06-6317-3665
(注:筆者は、富士通やその他の販売会社とはいっさい何の関係もありません)
富士通FMワールド http://www.fmworld.ne.jp/
リュウド(株) http://www.reudo.co.jp/jhome.html
OASYS WORLD http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/oasysworld/
オアシスV8 http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/softinfo/product/oa/OASYS/hoasw300.html
『親指シフト・キーボードを普及させる会』のホームページ
富士通のJapanist
親指シフト・キーボード・エルゴノミックス・キーボードの製作計画(試案)は、こちらを御覧ください。皆さんの意見や要望をお待ちしています。
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